2016年06月25日

2016年6月19日 父の日記念礼拝 説教要約

2016年6月19日 父の日記念礼拝 説教要約
説教題:「敵に打ち勝つ戦士になれ!」
聖書箇所:第一サムエル17章1節~58節
説教者:菅野直基牧師

ある日、エラの谷に、敵であるペリシテ人ゴリアテ軍がやって来ました。ゴリアテの背の高さは2m86cm、57kgのよろいを身に付けて、宣戦布告しました。「俺と一対一で戦え!お前らが俺に勝ったら俺たちはお前たちの奴隷となってもいい。しかし、もし、お前たちが負けたら、お前たちは俺たちの奴隷になれ!」。そこにいたイスラエル軍は、ゴリアテを見て萎縮し、怯えて、一言も言葉を返しませんでした。そこに、軍隊の一人として戦っているお兄さんに弁当を届けるために、少年であったダビデがやって来ました。ダビデは怯えて萎縮しているイスラエル軍と、対照的に、偉そうに振舞っているゴリアテとペリシテ軍を見て違和感を覚え、憤りました。イスラエル軍の大将のサウル王に、「ゴリアテとの戦いに私が出陣したい!」と申し出ました。サウルは、「お前は戦争の経験がないから無理だ!」とダビデを過小評価しましたが、ダビデのあまりの勇敢な態度に心動かされ、「よし行ってこい!」と命令を下しました。ダビデは、5つの石を用意して、それをパチンコで投げ飛ばすと、ゴリアテのこめかみにあたり、ゴリアテを地に打ち倒し、さらに、ゴリアテが持っていた剣を抜いてとどめを刺しました。今日は父の日ですが、父は、このダビデのように勇敢でありたいものです。


1、私たちに挑んでくるゴリアテ

私たちが置かれている場所は、霊的なエラの谷です。いつゴリアテがやって来ても、戦いの準備ができているでしょうか?

①「罪と罪責感」というゴリアテは、たえず私たちを罪に誘惑します。しかし、罪を犯した人には罪責感を持って徹底的に攻め込んで来ます。みなさん、罪と罪責感というゴリアテに立ち向かわなければなりません。子供の頃、川や池に石を投げて遊びました。大きな石を投げても、小さな石を投げも、水面に波紋を作って、最後は沈んでしまいます。波紋の大きさの違いはありますが、大きな石も小さな石も池の底に沈みます。同じように、私たちには大なり小なりの罪があります。罪は罪です。大きさの違いがあっても、必ず地獄に落ちてしまいます。しかし、その地獄の刑罰をイエス・キリストが身代わりに背負って死んで下さいました。今日悔い改めることで、完全に罪との関係を切ることができ、罪責感からも解放されます。まず悔い改めることが必要です。次に、罪に誘惑し、罪責感を持ってくるゴリアテを打ち倒しましょう。
 
②次に、「人を赦さない心」というゴリアテが圧迫してきます。過去を思い出すたびに、あなたを裏切り、傷つけた人の顔が思い浮かぶことでしょう。赦せない思いが心を占領するかも知れません。しかし、そのままゴリアテを放置していたら、赦せない心は憎しみに変わり、復讐心にまで発展してしまいます。「罪を憎んで、人を憎まず」です。なぜならば、神は私たちの罪を憎まれましたが、私たちを愛されたので、罪もろとも裁いて滅ぼしたのではなく、一人子イエスを十字架で罪と共に裁き、罪を清算して下さいました。自分自身が赦されたように、隣人の罪を赦さなければなりません。しかし、ただ赦すだけでは、憎しみと怒りの心を処理することはできません。我慢して、泣き寝入りするのではなく、復讐を神に委ねるのです。神は、「復讐するは我にあり!」と語られます。復讐を神に完全に委ねましょう。私たち自身で手を汚す必要はありません。私たちがすることは、愛し、赦し、祝福することです。そうやってゴリアテを倒すのです。
 
③次に、「恐れる心」というゴリアテがやって来ます。聖書には、「恐れには刑罰が伴う」と語ります。つまり、恐れの心を抱き続けるならば、その恐れた内容が自分の身に降りかかるという刑罰が与えられるというのです。私たちは、この恐れを解決しなくてはいけません。アメリカの32代大統領であるフランクリン・ルーズベルトは、「私たちが恐れなければならないのは、恐れを持つこと事態に対してである。」と語りました。どうしたらいいでしょうか? ありのままの神を知り、神を信頼し、神に全てを委ねることです。神にまかせたら何も恐れる必要はありません。神はいつも共におられます。

④「否定的な考え」というゴリアテがやって来ます。否定的な考えは、傷つかず、安全であり、説得力があります。しかし、否定的な考えのゴリアテに心を占領させてしまったら、すべてがストップしてしまいます。否定的な考えは否定的な言葉を生み出し、否定的な言葉は否定的な行動を生み出し、やがて否定的な生き方が習慣となり、それが運命となってしまいます。「キリストにどんなことでもよってできる!」「大丈夫だ!」と、信仰と信仰の告白によって、否定的な考えを粉々に砕いてしまいましょう。ゴリアテは虚像であり、いつわりです。// 次に、ゴリアテと戦う方法を考えます。


2、使い慣れた武器を使いましょう。

ダビデがゴリアテと戦う直前に、サウル王は自分のよろいをダビデに着せました。しかしダビデは、使い慣れていなかったので、すぐによろいを脱ぎ捨てて、使い慣れたパチンコと5つの石を手に取り、「勝利の宣言」をし、間髪いれずに戦場に向かいました。パチンコを振り回し、一発の石でゴリアテのこめかみに食い込ませてノックダウンさせました。ゴリアテは、よろいを着ていましたので、こめかみの部分以外に当てても、カチン!と跳ね返されてしまうだけです。ダビデは、いつも使い慣れた武器を使ったので、確実に急所をしとめることができました。みなさん、私たちに取ってのなれた武器とは何でしょう? 「パチンコ」はあなた自身であり、「5つの石」は、①聖書の言葉の石 ②聖霊様という石 ③十字架の石 ④祈りの石 ⑤賛美の石です。大切なのは、日常的に使い慣れていることです。試練がやって来る前からいつも聖書通読をし、暗証して下さい。聖霊様といつも共に歩み、十字架を見上げ、祈り、賛美して下さい。使い慣れているならば、どんなゴリアテがあなたに襲い掛かって来ても、しり込みしたり、恐れることなく、ゴリアテを100発100中打ち倒すことができます。大切なのは、神を信頼し、自分に与えられた武器で大丈夫だと信じて、戦うことです。神はあなたに十分な武器と、戦いの勝利をすでに与えられています。それを使いこなしましょう。あなたは勝利者です。


3、ゴリアテと向かい打って戦いましょう。

ダビデ一人なら、この戦いには勝てなかったはずです。しかし、神+ダビデ=敵なしです。ゴリアテはこちらを見下し、軽んじました。ダビデは、「お前がなぶったイスラエルの神の御名によって立ち向かう!」と宣言しました。みなさん、世の中はイエス・キリストを軽んじるかも知れません。しかし、同調してはいけません。ゴリアテはあなたを萎縮させるために、「あなたは勝てない、無能だ、無理だ!」と言って萎縮させようとします。しかし、あなたの心はいつも勇敢でなければなりません。神が共に居られるのです。真っ向からゴリアテと対面し、神と共に戦って下さい。あなたが戦うなら、100%勝利します。あなたが戦うなら、あなたはこの時代の日本のダビデとなり、勝利者であり、支配者となることができます。


4、ゴリアテにとどめを刺しましょう。

ゴリアテを倒した後には、とどめを刺さしましょう。中途半端にやっつけるだけでは、かえって怒り心頭になり、何百倍の復讐をしてきます。イエス・キリストが十字架の上で、罪と悪魔と病と呪いと死にとどめを刺したように、十字架の剣でゴリアテの首を取り、とどめを刺し、神様に首を差し出しましょう。そして、福音伝道によって、完全にとどめをさしましょう。福音は人々を救い、御国を到来させ、地獄を空にし、天国に人を満たします。我らは勝ち得て余りありです。


「本日の聖書箇所」 第一サムエル17章1節~58節

1 ペリシテ人は戦いのために軍隊を召集した。彼らはユダのソコに集まり、ソコとアゼカとの間にあるエフェス・ダミムに陣を敷いた。
2 サウルとイスラエル人は集まって、エラの谷に陣を敷き、ペリシテ人を迎え撃つため、戦いの備えをした。
3 ペリシテ人は向こう側の山の上に、イスラエル人はこちら側の山の上に、谷を隔てて相対した。
4 ときに、ペリシテ人の陣営からひとりの代表戦士が出て来た。その名はゴリヤテ、ガテの生まれで、その背の高さは六キュビト半。
5 頭には青銅のかぶとをかぶり、身にはうろことじのよろいを着けていた。よろいの重さは青銅で五千シュケル。
6 足には青銅のすね当て、背中には青銅の投げ槍。
7 槍の柄は機織りの巻き棒のようであり、槍の穂先は、鉄で六百シェケル。盾持ちが彼の先を歩いていた。
8 ゴリヤテは立って、イスラエル人の陣に向かって叫んで言った。「おまえらは、なぜ、並んで出て来たのか。おれはペリシテ人だし、おまえらはサウルの奴隷ではないのか。ひとりを選んで、おれのところによこせ。
9 おれと勝負して勝ち、おれを打ち殺すなら、おれたちはおまえらの奴隷となる。もし、おれが勝って、そいつを殺せば、おまえらがおれたちの奴隷となり、おれたちに仕えるのだ。」
10 そのペリシテ人はまた言った。「きょうこそ、イスラエルの陣をなぶってやる。ひとりよこせ。ひとつ勝負をしよう。」
11 サウルとイスラエルのすべては、このペリシテ人のことばを聞いたとき、意気消沈し、非常に恐れた。
12 ダビデはユダのベツレヘムのエフラテ人でエッサイという名の人の息子であった。エッサイには八人の息子がいた。この人はサウルの時代には、年を取って老人になっていた。
13 エッサイの上の三人の息子たちは、サウルに従って戦いに出て行った。戦いに行った三人の息子の名は、長男エリアブ、次男アビナダブ、三男シャマであった。
14 ダビデは末っ子で、上の三人がサウルに従って出ていた。
15 ダビデは、サウルのところへ行ったり、帰ったりしていた。ベツレヘムの父の羊を飼うためであった。」
16 例のペリシテ人は、四十日間、朝早くと夕暮れに出て来て姿を現した。
17 エッサイは息子のダビデに言った。「さあ、兄さんたちのために、この炒り麦一エパと、このパン十個を取り、兄さんたちの陣営に急いで持って行きなさい。
18 この十個のチーズは千人隊の長に届け、兄さんたちの安否を調べなさい。そしてしるしを持って来なさい。
19 サウルと兄さんたち、それにイスラエルの人たちはみな、エラの谷でペリシテ人と戦っているのだから。」
20 ダビデは翌朝早く、羊を番人に預け、エッサイが命じたとおりに、品物を持って出かけた。彼が野営地に来ると、軍勢はときの声をあげて、陣地に出るところであった。
21 イスラエル人とペリシテ人とは、それぞれ向かい合って陣を敷いていた。
22 ダビデは、その品物を武器を守る者に預け、陣地に走って行き、兄たちの安否を尋ねた。
23 ダビデが兄たちと話していると、ちょうどその時、ガテのペリシテ人で、その名をゴリヤテという代表戦士が、ペリシテ人の陣地から上って来て、いつもと同じ文句をくり返した。ダビデはこれを聞いた。
24 イスラエルの人はみな、この男を見たとき、その前を逃げて、非常に恐れた。
25 イスラエルの人たちは言った。「あの上って来た男を見たか。イスラエルをなぶるために上って来たのだ。あれを殺す者がいれば、王はその者を大いに富ませ、その者に自分の娘を与え、その父の家にイスラエルでは何も義務を負わせないそうだ。」
26 ダビデは、そばに立っている人たちに、こう言った。「このペリシテ人を打って、イスラエルのそしりをすすぐ者には、どうされるのですか。この割礼を受けていないペリシテ人は何者ですか。生ける神の陣をなぶるとは。」
27 民は、先のことばのように、彼を殺した者には、このようにされる、と答えた。
28 兄のエリアブは、ダビデが人々と話しているのを聞いた。エリアブはダビデに怒りを燃やして、言った。「いったいおまえはなぜやって来たのか。荒野にいるあのわずかな羊を、だれに預けて来たのか。私には、おまえのうぬぼれと悪い心がわかっている。戦いを見にやって来たのだろう。」
29 ダビデは言った。「私が今、何をしたというのですか。一言も話してはいけないのですか。」
30 ダビデはエリアブから、ほかの人のほうを振り向いて、同じことを尋ねた。すると民は、先ほどと同じ返事をした。
31 ダビデが言ったことを人々が聞いて、それをサウルに知らせたので、サウルはダビデを呼び寄せた。
32 ダビデはサウルに言った。「あの男のために、だれも気を落としてはなりません。このしもべが行って、あのペリシテ人と戦いましょう。」
33 サウルはダビデに言った。「あなたは、あのペリシテ人のところへ行って、あれと戦うことはできない。あなたはまだ若いし、あれは若い時から戦士だったのだから。」
34 ダビデはサウルに言った。「しもべは、父のために羊の群れを飼っています。獅子や、熊が来て、群れの羊を取って行くと、
35 私はそのあとを追って出て、それを殺し、その口から羊を救い出します。それが私に襲いかかるときは、そのひげをつかんで打ち殺しています。
36 このしもべは、獅子でも、熊でも打ち殺しました。あの割礼を受けていないペリシテ人も、これらの獣の一匹のようになるでしょう。生ける神の陣をなぶったのですから。」
37 ついで、ダビデは言った。「獅子や、熊の爪から私を救い出してくださった主は、あのペリシテ人の手からも私を救い出してくださいます。」サウルはダビデに言った。「行きなさい。主があなたとともにおられるように。」
38 サウルはダビデに自分のよろいかぶとを着させた。頭には青銅のかぶとをかぶらせ、身にはよろいを着けさせた。
39 ダビデは、そのよろいの上に、サウルの剣を帯び、思い切って歩いてみた。慣れていなかったからである。それから、ダビデはサウルに言った。「こんなものを着けては、歩くこともできません。慣れていないからです。」ダビデはそれを脱ぎ、
40 自分の杖を手に取り、川から五つのなめらかな石を選んできて、それを羊飼いの使う袋、投石袋に入れ、石投げを手にして、あのペリシテ人に近づいた。
41 そのペリシテ人も盾持ちを先に立て、ダビデのほうにじりじりと進んで来た。
42 ペリシテ人はあたりを見おろして、ダビデに目を留めたとき、彼をさげすんだ。ダビデが若くて、紅顔の美少年だったからである。
43 ペリシテ人はダビデに言った。「おれは犬なのか。杖を持って向かって来るが。」ペリシテ人は自分の神々によってダビデをのろった。
44 ペリシテ人はダビデに言った。「さあ、来い。おまえの肉を空の鳥や野の獣にくれてやろう。」
45 ダビデはペリシテ人に言った。「おまえは、剣と、槍と、投げ槍を持って、私に向かって来るが、私は、おまえがなぶったイスラエル人の戦陣の神、万軍の主の御名によって、おまえに立ち向かうのだ。
46 きょう、主はおまえを私の手に渡される。私はおまえを打って、おまえの頭を胴体から離し、きょう、ペリシテ人の陣営のしかばねを、空の鳥、地の獣に与える。すべての国は、イスラエルに神がおられることを知るであろう。
47 この全集団も、主が剣や槍を使わずに救うことを知るであろう。この戦いは主の戦いだ。主はおまえたちをわれわれの手に渡される。」
48 そのペリシテ人は、立ち上がり、ダビデを迎え撃とうと近づいて来た。ダビデもすばやく戦場を走って行き、ペリシテ人に立ち向かった。
49 ダビデは袋の中に手を差し入れ、石を一つ取り、石投げでそれを放ち、ペリシテ人の額を打った。石は額に食い込み、彼はうつぶせに倒れた。
50 こうしてダビデは、石投げと一つの石で、このペリシテ人に勝った。ダビデの手には、一振りの剣もなかったが、このペリシテ人を打ち殺してしまった。
51 ダビデは走って行って、このペリシテ人の上にまたがり、彼の剣を奪って、さやから抜き、とどめを刺して首をはねた。ペリシテ人たちは、彼らの勇士が死んだのを見て逃げた。
52 イスラエルとユダの人々は立ち上がり、ときの声をあげて、ペリシテ人をガテに至るまで、エクロンの門まで追った。それでペリシテ人は、シャアライムからガテとエクロンに至る途上で刺し殺されて倒れた。
53 イスラエル人はペリシテ人追撃から引き返して、ペリシテ人の陣営を略奪した。
54 ダビデは、あのペリシテ人の首を取って、エルサレムに持ち帰った。武具は彼の天幕に置いた。
55 サウルは、ダビデがあのペリシテ人に立ち向かって出て行くのを見たとき、将軍アブネルに言った。「アブネル。あの若者はだれの子だ。」アブネルは言った。「王さま。私はあなたに誓います。私は存じません。」
56 すると王は命じた。「あなたは、あの少年がだれの子か尋ねなさい。」
57 ダビデが、あのペリシテ人を打って帰って来たとき、アブネルは彼をサウルの前に連れて行った。ダビデはペリシテ人の首を手にしていた。
58 サウルはダビデに言った。「若者。あなたはだれの子か。」ダビデは言った。「私は、あなたのしもべ、ベツレヘム人エッサイの子です。」



Posted by 出前牧師カンちゃん at 19:54│Comments(0)説教要約
 
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プロフィール
出前牧師カンちゃん
出前牧師カンちゃん
新宿福興教会(http://www.geocities.jp/sgr_ch/)の牧師です。ここでは、日曜日の礼拝説教の要約を載せえいます。よろしく。
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