2016年07月31日
2016年7月24日 日曜礼拝 説教要約
2016年7月24日 日曜礼拝 説教要約
説教題:「解放者であるイエス・キリスト①」
聖書箇所:ヨハネの福音書8章31節~50節
説教者:菅野直基牧師
先週のメッセーシは、イエスが宮の中での説教をしました。説教を聞いた多くのユダヤ人がイエスを信じました。今日は、信じたユダヤ人に語った説教です。『そこでイエスは、その信じたユダヤ人たちに言われた。』 (31節)とあります。共に学びたいと思います。
1、イエスは罪からの解放者 (31節~39節)
(1)31節~32節・・・『そこでイエスは、その信じたユダヤ人たちに言われた。「もしあなたがたが、わたしのことばにとどまるなら、あなたがたはほんとうにわたしの弟子です。そして、あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。」』
①信じたユダヤ人を「本当の弟子」になるように導いた
弟子とは、「学ぶ者」という意味だが、イエスは「本当の弟子」になるように導かれた。本当の弟子とは、「イエスに身を預ける者」です。本当の弟子となり、「わたしのことばにとどまれ」と招かれた。イエスは、私たちにも、同じように招かれているのである。
②本当の弟子の祝福
本当の弟子は、イエスのことばにとどまり、真理を知る。真理がその人を自由にする。ギリシャ的な意味における「真理」は、「ある物事の実態」。イエスが語る真理は、「神の実態であるご自分」を語りました。ユダヤ的な意味における「真理」は、「約束に対する忠実さ」。神は約束に忠実なお方。イエスも同じお方。真理であるイエスを知ることが人を自由にする。「信じて知る」と学んできました。(1)信じ、(2)イエスに学び、(3)イエスに身を預け、(4)イエスのことばにとどまり、(5)真理を知り、(6)自由になるのです。
(2)33節・・・『彼らはイエスに答えた。「私たちはアブラハムの子孫であって、決してだれの奴隷になったこともありません。あなたはどう
して、『あなたがたは自由になる。』と言われるのですか。」』
①イエスのことばに反発するユダヤ人
「自由にします」と聞いたユダヤ人は、「奴隷扱い」されて腹を立てた。しかし、忘れているか、嘘をついているかのどちらかです。ユダヤ人たちは、歴史的に見ると、(1)エジプト、(2)アッシリア、(3)バビロン、(4)ペルシャの奴隷となり、現在は(5)ローマの奴隷となっているから。
②ユダヤ人の無知
ユダヤ人は、「私たちはアブラハムの子孫」とプライドを持ち、自動的に神の国に入れると誤解して信じていた。本当の弟子になるなら、パリサイ人の教えを捨て、イエスのことばを受け入れたはず。使徒パウロは、『私の主であるキリスト・イエスを知っていることのすばらしさのゆえに、いっさいのことを損と思っています。私はキリストのためにすべてのものを捨てて、それらをちりあくたと思っています。』 (ピリピ3:8)と語りました。ユダヤ人たちは、自分たちが罪と悪魔の奴隷であることに気づいていなかったのです。
(3)34節~38節・・・『イエスは彼らに答えられた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。罪を行なっている者はみな、罪の奴隷です。奴隷はいつまでも家にいるのではありません。しかし、息子はいつまでもいます。ですから、もし子があなたがたを自由にするなら、あなたがたはほんとうに自由なのです。わたしは、あなたがたがアブラハムの子孫であることを知っています。しかしあなたがたはわたしを殺そうとしています。わたしのことばが、あなたがたのうちにはいっていないからです。わたしは父のもとで見たことを話しています。ところが、あなたがたは、あなたがたの父から示されたことを行なうのです。」』
①イエスの教え「あなたがたは罪の奴隷だ」
罪を行う者は「罪の奴隷」である。ここでは罪が擬人法で語られている。『罪から来る報酬は死です。』 (ローマ6:23)私たちも生まれながら罪の奴隷。
②奴隷と息子の身分の違い
奴隷には身分の保証がない。息子は身分が保証されている。イエスを信じた者は神の子となり、身分が保証され、自由にされている。
③ユダヤ人がアブラハムの血縁の子孫であることを認めているが・・・
イエスは、ユダヤ人たちがアブラハムの子孫であることは百も承知していた。しかし、「アブラハムの信仰を持っていない」と語り、その証拠として、「あなたがたはわたしを殺そうとしています。」と指摘した。アブラハムの信仰を持っているならそんなことするはずがないからだ。
④ユダヤ人がイエスを殺そうとする理由
イエスは、父なる神と一つであり、父のもとで見たことを語った。しかし、耳を貸さないばかりか殺そうとしている。つまり、「あなたがたには別の父がいて、その父から示されたことを行っている」と指摘した。別の父についてこのあと指摘されるが、彼らも予想できたはず。
(4)39節・・・『彼らは答えて言った。「私たちの父はアブラハムです。」』
①ユダヤ人たちは、再びアブラハムの子孫であると主張
ユダヤ人たちは、「アブラハムの子孫であるので、私たちは奴隷ではない。」と言い張った。ゆえに、罪からの解放者イエスがわからなかった。
2、イエスは悪魔からの解放者 (39節~50節)
(1)39節~41節・・・『イエスは彼らに言われた。「あなたがたがアブラハムの子どもなら、アブラハムのわざを行ないなさい。ところが今あなたがたは、神から聞いた真理をあなたがたに話しているこのわたしを、殺そうとしています。アブラハムはそのようなことはしなかったのです。あなたがたは、あなたがたの父のわざを行なっています。」』
①子は父のように考え、父のように行動するものだ
②アブラハムのように行動していない
イエスは、「アブラハムはわたしを殺そうとしなかった。なのにあなたがたは、神の真理を語るわたしを殺そうとしている。アブラハムは、神を信じたことで義と認められ、真理に従って歩んだ。あなたがたはアブラハムのように行動していない」と指摘した。
③アブラハムでない別の父のわざを行っている
続いてイエスは、「あなたがたの父はアブラハムではない。あなたがたは別の父のわざを行っている」と指摘。「悪魔が父」と暗示。
(2)41節・・・『彼らは言った。「私たちは不品行によって生まれた者ではありません。私たちにはひとりの父、神があります。」』
①イエスに侮辱されたと考え反論
アブラハムのほかに別の父がいることを指摘されたことで、「母親の不品行によって産まれた者ではない」と反論。不品行は偶像崇拝を指す。
②暗にイエスを批判する
当時、「イエスの母マリアは、ローマ兵と関係を持ってイエスを産んだ」と噂された。全くの誤解であるが、昔も今も、処女降誕を信じられない人が多い。
(3)42節~43節・・・『イエスは言われた。「神がもしあなたがたの父であるなら、あなたがたはわたしを愛するはずです。なぜなら、わたしは神から出て来てここにいるからです。わたしは自分で来たのではなく、神がわたしを遣わしたのです。あなたがたは、なぜわたしの話していることがわからないのでしょう。それは、あなたがたがわたしのことばに耳を傾けることができないからです。』
①ユダヤ式家族関係を引き合いに語る
ユダヤ人の家族は、互いに愛し合うもの。神が父なら神を愛する。父を愛するなら、父が派遣したイエスを愛するはずだと指摘。
②イエスのことばが理解できない理由
ユダヤ人が、イエスの語る言葉を理解できない理由は、理屈を超えて理解できなかった。『生まれながらの人間は、神の御霊に属することを受け入れません。それらは彼には愚かなことだからです。また、それを悟ることができません。なぜなら、御霊のことは御霊によってわきまえるものだからです。』 (第一コリント2:14)
(4)44節~47節・・・『あなたがたは、あなたがたの父である悪魔から出た者であって、あなたがたの父の欲望を成し遂げたいと願っているのです。悪魔は初めから人殺しであり、真理に立ってはいません。彼のうちには真理がないからです。彼が偽りを言うときは、自分にふさわしい話し方をしているのです。なぜなら彼は偽り者であり、また偽りの父であるからです。しかし、このわたしは真理を話しているために、あなたがたはわたしを信じません。あなたがたのうちだれか、わたしに罪があると責める者がいますか。わたしが真理を話しているなら、なぜわたしを信じないのですか。神から出た者は、神のことばに聞き従います。ですから、あなたがたが聞き従わないのは、あなたがたが神から出た者でないからです。」』
①ついに「あなたがたの父は悪魔だ」と指摘
イエスは、悪魔に聞き、悪魔に習って行動しているという意味において、「あなたがたの父は悪魔だ」と語られた。悪魔は、『ただ盗んだり、殺したり、滅ぼしたりするだけのためです。』 (ヨハネ10:10)「あなたがたは、その悪魔に操られてわたしを殺そうとしている」と。
②イエスに「罪がある」と誰も指摘できない
イエスは、「わたしに罪があると責める者がいますか。わたしが真理を話しているなら、なぜわたしを信じないのですか。」と語った。イエスは、モーセの律法に何一つ違反していないし、正しいことを語っているのにイエスに従っていない。何の言い訳もできない状態だ。
③イエスに従えない理由
イエスに従えない理由は、「あなたがたが悪魔から出ているからだ」。
(5)48節・・・『ユダヤ人たちは答えて、イエスに言った。「私たちが、あなたはサマリヤ人で、悪霊につかれていると言うのは当然ではありませんか。」』
①怒って反論するユダヤ人
イエスのことばにまともに言い返せず、形成が不利となり、怒って罵倒した。ユダヤ人は、サマリヤ人を悪霊と同一視していた。ゆえに、「悪霊につかれている」という意味で「あなたはサマリヤ人だ」と語った。その根拠は、他の指導者が「イエスは悪霊につかれている」という意見を採用した。
(6)49節~50節・・・『イエスは答えられた。「わたしは悪霊につかれてはいません。わたしは父を敬っています。しかしあなたがたは、わたしを卑しめています。しかし、わたしはわたしの栄誉を求めません。それをお求めになり、さばきをなさる方がおられます。』
①イエスの教え
①「父なる神の御心だけを行っている」 ②「わたしを信じない者を父がさばかれる」 ③「父はわたしに栄誉を与える」と語った。
②ユダヤ人は、「イエス」を信じたはずだが、「解放者イエス」を信じることができなかった
結論
1、悪魔はどのように働くか?
①人々が悪霊につかれていると気づかせないで、意のままにコントロールする。②悪魔は嘘つきで殺人者である。③悪魔は自分の存在を隠して、イエスを悪霊つきと呼んだ。嘘つきである。④イエスを殺そうとした。⑤イエスなき現在は、クリスチャンやユダヤ人を迫害する。⑥『それでもなお私たちの福音におおいが掛かっているとしたら、それは、滅びる人々のばあいに、おおいが掛かっているのです。そのばあい、この世の神が不信者の思いをくらませて、神のかたちであるキリストの栄光にかかわる福音の光を輝かせないようにしているのです。』 (第二コリント4:3~4)
2、アブラハムのわざとは?
①『彼は主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。』 (創世記15:6) ②アブラハムのわざは、神のことばを信じること。③ユダヤ人がイエスを通して語られた神のことばを信じない理由は、神の子でないからだ。④イエスを信じるなら罪から解放される。⑤アブラハムは神を信じるだけで義と認められたが、モリヤ山でイサクを神に捧げることで信仰を証明した。⑥これが、ヤコブ書が教える信仰と行いの関係である。⑦マルチン・ルーテルは、当初このことが理解できなかったが、後日理解し、「ワラの書簡発言」を撤回した。
3、奴隷と息子
①イエスを信じるなら、罪と悪魔の奴隷から解放され、神の子とされる。②神の子とされるとは、神の養子とされるという意味である。③奴隷と息子の対比は、イシュマエルとイサクの対比で表されている。④『それでアブラハムに言った。「このはしためを、その子といっしょに追い出してください。このはしための子は、私の子イサクといっしょに跡取りになるべきではありません。」』 (創世記21:10) ⑤『しかし、聖書は何と言っていますか。「奴隷の女とその子どもを追い出せ。奴隷の女の子どもは決して自由の女の子どもとともに相続人になってはならない。」こういうわけで、兄弟たちよ。私たちは奴隷の女の子どもではなく、自由の女の子どもです。』 (ガラテヤ4:30~31)
★今日の聖書箇所 「ヨハネの福音書8章31節~50節」
8:31 そこでイエスは、その信じたユダヤ人たちに言われた。「もしあなたがたが、わたしのことばにとどまるなら、あなたがたはほんとうにわたしの弟子です。
8:32 そして、あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。」
8:33 彼らはイエスに答えた。「私たちはアブラハムの子孫であって、決してだれの奴隷になったこともありません。あなたはどうして、『あなたがたは自由になる。』と言われるのですか。」
8:34 イエスは彼らに答えられた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。罪を行なっている者はみな、罪の奴隷です。
8:35 奴隷はいつまでも家にいるのではありません。しかし、息子はいつまでもいます。
8:36 ですから、もし子があなたがたを自由にするなら、あなたがたはほんとうに自由なのです。
8:37 わたしは、あなたがたがアブラハムの子孫であることを知っています。しかしあなたがたはわたしを殺そうとしています。わたしのことばが、あなたがたのうちにはいっていないからです。
8:38 わたしは父のもとで見たことを話しています。ところが、あなたがたは、あなたがたの父から示されたことを行なうのです。」
8:39 彼らは答えて言った。「私たちの父はアブラハムです。」イエスは彼らに言われた。「あなたがたがアブラハムの子どもなら、アブラハムのわざを行ないなさい。
8:40 ところが今あなたがたは、神から聞いた真理をあなたがたに話しているこのわたしを、殺そうとしています。アブラハムはそのようなことはしなかったのです。
8:41 あなたがたは、あなたがたの父のわざを行なっています。」彼らは言った。「私たちは不品行によって生まれた者ではありません。私たちにはひとりの父、神があります。」
8:42 イエスは言われた。「神がもしあなたがたの父であるなら、あなたがたはわたしを愛するはずです。なぜなら、わたしは神から出て来てここにいるからです。わたしは自分で来たのではなく、神がわたしを遣わしたのです。
8:43 あなたがたは、なぜわたしの話していることがわからないのでしょう。それは、あなたがたがわたしのことばに耳を傾けることができないからです。
8:44 あなたがたは、あなたがたの父である悪魔から出た者であって、あなたがたの父の欲望を成し遂げたいと願っているのです。悪魔は初めから人殺しであり、真理に立ってはいません。彼のうちには真理がないからです。彼が偽りを言うときは、自分にふさわしい話し方をしているのです。なぜなら彼は偽り者であり、また偽りの父であるからです。
8:45 しかし、このわたしは真理を話しているために、あなたがたはわたしを信じません。
8:46 あなたがたのうちだれか、わたしに罪があると責める者がいますか。わたしが真理を話しているなら、なぜわたしを信じないのですか。
8:47 神から出た者は、神のことばに聞き従います。ですから、あなたがたが聞き従わないのは、あなたがたが神から出た者でないからです。」
8:48 ユダヤ人たちは答えて、イエスに言った。「私たちが、あなたはサマリヤ人で、悪霊につかれていると言うのは当然ではありませんか。」
8:49 イエスは答えられた。「わたしは悪霊につかれてはいません。わたしは父を敬っています。しかしあなたがたは、わたしを卑しめています。
8:50 しかし、わたしはわたしの栄誉を求めません。それをお求めになり、さばきをなさる方がおられます。
説教題:「解放者であるイエス・キリスト①」
聖書箇所:ヨハネの福音書8章31節~50節
説教者:菅野直基牧師
先週のメッセーシは、イエスが宮の中での説教をしました。説教を聞いた多くのユダヤ人がイエスを信じました。今日は、信じたユダヤ人に語った説教です。『そこでイエスは、その信じたユダヤ人たちに言われた。』 (31節)とあります。共に学びたいと思います。
1、イエスは罪からの解放者 (31節~39節)
(1)31節~32節・・・『そこでイエスは、その信じたユダヤ人たちに言われた。「もしあなたがたが、わたしのことばにとどまるなら、あなたがたはほんとうにわたしの弟子です。そして、あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。」』
①信じたユダヤ人を「本当の弟子」になるように導いた
弟子とは、「学ぶ者」という意味だが、イエスは「本当の弟子」になるように導かれた。本当の弟子とは、「イエスに身を預ける者」です。本当の弟子となり、「わたしのことばにとどまれ」と招かれた。イエスは、私たちにも、同じように招かれているのである。
②本当の弟子の祝福
本当の弟子は、イエスのことばにとどまり、真理を知る。真理がその人を自由にする。ギリシャ的な意味における「真理」は、「ある物事の実態」。イエスが語る真理は、「神の実態であるご自分」を語りました。ユダヤ的な意味における「真理」は、「約束に対する忠実さ」。神は約束に忠実なお方。イエスも同じお方。真理であるイエスを知ることが人を自由にする。「信じて知る」と学んできました。(1)信じ、(2)イエスに学び、(3)イエスに身を預け、(4)イエスのことばにとどまり、(5)真理を知り、(6)自由になるのです。
(2)33節・・・『彼らはイエスに答えた。「私たちはアブラハムの子孫であって、決してだれの奴隷になったこともありません。あなたはどう
して、『あなたがたは自由になる。』と言われるのですか。」』
①イエスのことばに反発するユダヤ人
「自由にします」と聞いたユダヤ人は、「奴隷扱い」されて腹を立てた。しかし、忘れているか、嘘をついているかのどちらかです。ユダヤ人たちは、歴史的に見ると、(1)エジプト、(2)アッシリア、(3)バビロン、(4)ペルシャの奴隷となり、現在は(5)ローマの奴隷となっているから。
②ユダヤ人の無知
ユダヤ人は、「私たちはアブラハムの子孫」とプライドを持ち、自動的に神の国に入れると誤解して信じていた。本当の弟子になるなら、パリサイ人の教えを捨て、イエスのことばを受け入れたはず。使徒パウロは、『私の主であるキリスト・イエスを知っていることのすばらしさのゆえに、いっさいのことを損と思っています。私はキリストのためにすべてのものを捨てて、それらをちりあくたと思っています。』 (ピリピ3:8)と語りました。ユダヤ人たちは、自分たちが罪と悪魔の奴隷であることに気づいていなかったのです。
(3)34節~38節・・・『イエスは彼らに答えられた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。罪を行なっている者はみな、罪の奴隷です。奴隷はいつまでも家にいるのではありません。しかし、息子はいつまでもいます。ですから、もし子があなたがたを自由にするなら、あなたがたはほんとうに自由なのです。わたしは、あなたがたがアブラハムの子孫であることを知っています。しかしあなたがたはわたしを殺そうとしています。わたしのことばが、あなたがたのうちにはいっていないからです。わたしは父のもとで見たことを話しています。ところが、あなたがたは、あなたがたの父から示されたことを行なうのです。」』
①イエスの教え「あなたがたは罪の奴隷だ」
罪を行う者は「罪の奴隷」である。ここでは罪が擬人法で語られている。『罪から来る報酬は死です。』 (ローマ6:23)私たちも生まれながら罪の奴隷。
②奴隷と息子の身分の違い
奴隷には身分の保証がない。息子は身分が保証されている。イエスを信じた者は神の子となり、身分が保証され、自由にされている。
③ユダヤ人がアブラハムの血縁の子孫であることを認めているが・・・
イエスは、ユダヤ人たちがアブラハムの子孫であることは百も承知していた。しかし、「アブラハムの信仰を持っていない」と語り、その証拠として、「あなたがたはわたしを殺そうとしています。」と指摘した。アブラハムの信仰を持っているならそんなことするはずがないからだ。
④ユダヤ人がイエスを殺そうとする理由
イエスは、父なる神と一つであり、父のもとで見たことを語った。しかし、耳を貸さないばかりか殺そうとしている。つまり、「あなたがたには別の父がいて、その父から示されたことを行っている」と指摘した。別の父についてこのあと指摘されるが、彼らも予想できたはず。
(4)39節・・・『彼らは答えて言った。「私たちの父はアブラハムです。」』
①ユダヤ人たちは、再びアブラハムの子孫であると主張
ユダヤ人たちは、「アブラハムの子孫であるので、私たちは奴隷ではない。」と言い張った。ゆえに、罪からの解放者イエスがわからなかった。
2、イエスは悪魔からの解放者 (39節~50節)
(1)39節~41節・・・『イエスは彼らに言われた。「あなたがたがアブラハムの子どもなら、アブラハムのわざを行ないなさい。ところが今あなたがたは、神から聞いた真理をあなたがたに話しているこのわたしを、殺そうとしています。アブラハムはそのようなことはしなかったのです。あなたがたは、あなたがたの父のわざを行なっています。」』
①子は父のように考え、父のように行動するものだ
②アブラハムのように行動していない
イエスは、「アブラハムはわたしを殺そうとしなかった。なのにあなたがたは、神の真理を語るわたしを殺そうとしている。アブラハムは、神を信じたことで義と認められ、真理に従って歩んだ。あなたがたはアブラハムのように行動していない」と指摘した。
③アブラハムでない別の父のわざを行っている
続いてイエスは、「あなたがたの父はアブラハムではない。あなたがたは別の父のわざを行っている」と指摘。「悪魔が父」と暗示。
(2)41節・・・『彼らは言った。「私たちは不品行によって生まれた者ではありません。私たちにはひとりの父、神があります。」』
①イエスに侮辱されたと考え反論
アブラハムのほかに別の父がいることを指摘されたことで、「母親の不品行によって産まれた者ではない」と反論。不品行は偶像崇拝を指す。
②暗にイエスを批判する
当時、「イエスの母マリアは、ローマ兵と関係を持ってイエスを産んだ」と噂された。全くの誤解であるが、昔も今も、処女降誕を信じられない人が多い。
(3)42節~43節・・・『イエスは言われた。「神がもしあなたがたの父であるなら、あなたがたはわたしを愛するはずです。なぜなら、わたしは神から出て来てここにいるからです。わたしは自分で来たのではなく、神がわたしを遣わしたのです。あなたがたは、なぜわたしの話していることがわからないのでしょう。それは、あなたがたがわたしのことばに耳を傾けることができないからです。』
①ユダヤ式家族関係を引き合いに語る
ユダヤ人の家族は、互いに愛し合うもの。神が父なら神を愛する。父を愛するなら、父が派遣したイエスを愛するはずだと指摘。
②イエスのことばが理解できない理由
ユダヤ人が、イエスの語る言葉を理解できない理由は、理屈を超えて理解できなかった。『生まれながらの人間は、神の御霊に属することを受け入れません。それらは彼には愚かなことだからです。また、それを悟ることができません。なぜなら、御霊のことは御霊によってわきまえるものだからです。』 (第一コリント2:14)
(4)44節~47節・・・『あなたがたは、あなたがたの父である悪魔から出た者であって、あなたがたの父の欲望を成し遂げたいと願っているのです。悪魔は初めから人殺しであり、真理に立ってはいません。彼のうちには真理がないからです。彼が偽りを言うときは、自分にふさわしい話し方をしているのです。なぜなら彼は偽り者であり、また偽りの父であるからです。しかし、このわたしは真理を話しているために、あなたがたはわたしを信じません。あなたがたのうちだれか、わたしに罪があると責める者がいますか。わたしが真理を話しているなら、なぜわたしを信じないのですか。神から出た者は、神のことばに聞き従います。ですから、あなたがたが聞き従わないのは、あなたがたが神から出た者でないからです。」』
①ついに「あなたがたの父は悪魔だ」と指摘
イエスは、悪魔に聞き、悪魔に習って行動しているという意味において、「あなたがたの父は悪魔だ」と語られた。悪魔は、『ただ盗んだり、殺したり、滅ぼしたりするだけのためです。』 (ヨハネ10:10)「あなたがたは、その悪魔に操られてわたしを殺そうとしている」と。
②イエスに「罪がある」と誰も指摘できない
イエスは、「わたしに罪があると責める者がいますか。わたしが真理を話しているなら、なぜわたしを信じないのですか。」と語った。イエスは、モーセの律法に何一つ違反していないし、正しいことを語っているのにイエスに従っていない。何の言い訳もできない状態だ。
③イエスに従えない理由
イエスに従えない理由は、「あなたがたが悪魔から出ているからだ」。
(5)48節・・・『ユダヤ人たちは答えて、イエスに言った。「私たちが、あなたはサマリヤ人で、悪霊につかれていると言うのは当然ではありませんか。」』
①怒って反論するユダヤ人
イエスのことばにまともに言い返せず、形成が不利となり、怒って罵倒した。ユダヤ人は、サマリヤ人を悪霊と同一視していた。ゆえに、「悪霊につかれている」という意味で「あなたはサマリヤ人だ」と語った。その根拠は、他の指導者が「イエスは悪霊につかれている」という意見を採用した。
(6)49節~50節・・・『イエスは答えられた。「わたしは悪霊につかれてはいません。わたしは父を敬っています。しかしあなたがたは、わたしを卑しめています。しかし、わたしはわたしの栄誉を求めません。それをお求めになり、さばきをなさる方がおられます。』
①イエスの教え
①「父なる神の御心だけを行っている」 ②「わたしを信じない者を父がさばかれる」 ③「父はわたしに栄誉を与える」と語った。
②ユダヤ人は、「イエス」を信じたはずだが、「解放者イエス」を信じることができなかった
結論
1、悪魔はどのように働くか?
①人々が悪霊につかれていると気づかせないで、意のままにコントロールする。②悪魔は嘘つきで殺人者である。③悪魔は自分の存在を隠して、イエスを悪霊つきと呼んだ。嘘つきである。④イエスを殺そうとした。⑤イエスなき現在は、クリスチャンやユダヤ人を迫害する。⑥『それでもなお私たちの福音におおいが掛かっているとしたら、それは、滅びる人々のばあいに、おおいが掛かっているのです。そのばあい、この世の神が不信者の思いをくらませて、神のかたちであるキリストの栄光にかかわる福音の光を輝かせないようにしているのです。』 (第二コリント4:3~4)
2、アブラハムのわざとは?
①『彼は主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。』 (創世記15:6) ②アブラハムのわざは、神のことばを信じること。③ユダヤ人がイエスを通して語られた神のことばを信じない理由は、神の子でないからだ。④イエスを信じるなら罪から解放される。⑤アブラハムは神を信じるだけで義と認められたが、モリヤ山でイサクを神に捧げることで信仰を証明した。⑥これが、ヤコブ書が教える信仰と行いの関係である。⑦マルチン・ルーテルは、当初このことが理解できなかったが、後日理解し、「ワラの書簡発言」を撤回した。
3、奴隷と息子
①イエスを信じるなら、罪と悪魔の奴隷から解放され、神の子とされる。②神の子とされるとは、神の養子とされるという意味である。③奴隷と息子の対比は、イシュマエルとイサクの対比で表されている。④『それでアブラハムに言った。「このはしためを、その子といっしょに追い出してください。このはしための子は、私の子イサクといっしょに跡取りになるべきではありません。」』 (創世記21:10) ⑤『しかし、聖書は何と言っていますか。「奴隷の女とその子どもを追い出せ。奴隷の女の子どもは決して自由の女の子どもとともに相続人になってはならない。」こういうわけで、兄弟たちよ。私たちは奴隷の女の子どもではなく、自由の女の子どもです。』 (ガラテヤ4:30~31)
★今日の聖書箇所 「ヨハネの福音書8章31節~50節」
8:31 そこでイエスは、その信じたユダヤ人たちに言われた。「もしあなたがたが、わたしのことばにとどまるなら、あなたがたはほんとうにわたしの弟子です。
8:32 そして、あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。」
8:33 彼らはイエスに答えた。「私たちはアブラハムの子孫であって、決してだれの奴隷になったこともありません。あなたはどうして、『あなたがたは自由になる。』と言われるのですか。」
8:34 イエスは彼らに答えられた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。罪を行なっている者はみな、罪の奴隷です。
8:35 奴隷はいつまでも家にいるのではありません。しかし、息子はいつまでもいます。
8:36 ですから、もし子があなたがたを自由にするなら、あなたがたはほんとうに自由なのです。
8:37 わたしは、あなたがたがアブラハムの子孫であることを知っています。しかしあなたがたはわたしを殺そうとしています。わたしのことばが、あなたがたのうちにはいっていないからです。
8:38 わたしは父のもとで見たことを話しています。ところが、あなたがたは、あなたがたの父から示されたことを行なうのです。」
8:39 彼らは答えて言った。「私たちの父はアブラハムです。」イエスは彼らに言われた。「あなたがたがアブラハムの子どもなら、アブラハムのわざを行ないなさい。
8:40 ところが今あなたがたは、神から聞いた真理をあなたがたに話しているこのわたしを、殺そうとしています。アブラハムはそのようなことはしなかったのです。
8:41 あなたがたは、あなたがたの父のわざを行なっています。」彼らは言った。「私たちは不品行によって生まれた者ではありません。私たちにはひとりの父、神があります。」
8:42 イエスは言われた。「神がもしあなたがたの父であるなら、あなたがたはわたしを愛するはずです。なぜなら、わたしは神から出て来てここにいるからです。わたしは自分で来たのではなく、神がわたしを遣わしたのです。
8:43 あなたがたは、なぜわたしの話していることがわからないのでしょう。それは、あなたがたがわたしのことばに耳を傾けることができないからです。
8:44 あなたがたは、あなたがたの父である悪魔から出た者であって、あなたがたの父の欲望を成し遂げたいと願っているのです。悪魔は初めから人殺しであり、真理に立ってはいません。彼のうちには真理がないからです。彼が偽りを言うときは、自分にふさわしい話し方をしているのです。なぜなら彼は偽り者であり、また偽りの父であるからです。
8:45 しかし、このわたしは真理を話しているために、あなたがたはわたしを信じません。
8:46 あなたがたのうちだれか、わたしに罪があると責める者がいますか。わたしが真理を話しているなら、なぜわたしを信じないのですか。
8:47 神から出た者は、神のことばに聞き従います。ですから、あなたがたが聞き従わないのは、あなたがたが神から出た者でないからです。」
8:48 ユダヤ人たちは答えて、イエスに言った。「私たちが、あなたはサマリヤ人で、悪霊につかれていると言うのは当然ではありませんか。」
8:49 イエスは答えられた。「わたしは悪霊につかれてはいません。わたしは父を敬っています。しかしあなたがたは、わたしを卑しめています。
8:50 しかし、わたしはわたしの栄誉を求めません。それをお求めになり、さばきをなさる方がおられます。
Posted by 出前牧師カンちゃん at 07:54│Comments(0)
│説教要約
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